
一本ずつ吟味した構造材
梁や桁など主要な構造材を一本ずつ吟味し、あらわしに耐える材を選んで組み上げました。
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構造=木造軸組/架構=あらわし(登り梁・小屋組)/主素材=無垢材・構造材
木の家の骨格は、上棟の日に姿をあらわします。柱と梁、登り梁と小屋組が一本ずつ組み上がり、家のかたちが青空のもとで立ち上がる――大工の手仕事がいちばん見える瞬間です。
木の家の強さと美しさは、構造そのものにあります。私たちは仕上げで隠してしまう梁や桁を、あえてあらわしにして見せます。木の断面、継手や仕口のおさまり、木目の流れが、そのまま住まいの表情になります。
一本ずつ吟味した構造材を、寸法どおりに刻んで組み上げる。金物に頼りきらず、木と木を組む知恵を生かすことで、木は長い年月を支える力を発揮します。
完成すると隠れてしまう工程だからこそ、私たちは上棟の骨組みを大切に記録します。あらわしの架構は、この家がどんな手でつくられたかを、住むあいだずっと語り続けます。
構造を仕上げで隠してしまうのではなく、木の家らしい骨格の美しさを暮らしのなかで感じたい、というご希望でした。長く安心して住み継げる、確かなつくりの家にしたいというお気持ちも強くお持ちでした。
柱や梁、桁をあえてあらわしにし、木造軸組の架構そのものを意匠として見せる設計をご提案しました。構造材は一本ずつ吟味し、寸法どおりに刻んで組み上げることで、見せられる精度の骨組みを実現しています。金物に頼りきらず、木と木を組む伝統の知恵を随所に生かしました。完成すると隠れてしまう工程だからこそ、上棟の骨組みを丁寧に記録し、家の成り立ちをお施主様と共有しています。刻みの段階で、構造材の一部に想定より節の多い材が混ざっていることが分かり、あらわしとして見える位置には見た目のよい材を選び直し、隠れる位置へ配置を入れ替えました。上棟後、実際に組み上がった架構を確認しながら、金物を極力見せない納まりへ現場で調整しています。引き渡し後、リビングから見上げる梁組みの陰影がお施主様の一番のお気に入りになっていることを確認しました。

STEP 01
敷地の高低差と周辺の建物を確認し、登り梁と小屋組をあらわしで見せる架構が映えるよう、上棟時の見え方まで含めて計画しました。

STEP 02
登り梁と小屋組の継手・仕口は、大工が墨付けから手刻みで加工しています。上棟の日は天候と気温を見ながら、木材が長く美しい状態を保てるよう建て方の順序を調整しました。

梁や桁など主要な構造材を一本ずつ吟味し、あらわしに耐える材を選んで組み上げました。

梁と柱の接合部には構造用の金物を配し、精度の高い継手でしっかりと固定しています。

仕上げで隠れる屋根裏にも断熱材をしっかりと施工し、快適な室内環境を支えています。

「上棟のとき、木の骨組みの美しさに感動しました。梁を見せてもらう暮らしは、毎日誇らしい気持ちになります。」(デモ)