
経年美を刻む杉板
杉板は風雨にさらされるほど表情を深め、年月の重なりがそのまま外観の意匠になります。
WORKS
GALLERY



構造=木造軸組/階数=2階建て/外壁=杉板張り+ガルバリウム鋼板/主素材=無垢材・杉/延床=108.5㎡(32.8坪)
外観にも、木を使う。濃紺のガルバリウム鋼板に杉板を張り合わせると、金属の凛とした表情と木のあたたかさが響き合い、街並みのなかで静かに個性を放ちます。
杉板は、時とともに味わいが深まる外壁材です。張りたての明るい飴色から、年月を重ねて落ち着いた銀灰色へと表情を変えていきます。塗り替え中心の外壁とは違い、経年そのものを住まいの景色として楽しめます。
玄関まわりにも無垢の板を使い、木の扉が住む人と客人をやわらかく迎えます。足元の木のプランターにはシンボルツリーを添え、外構まで木でつなぐことで、道ゆく人にも「木の家」であることが自然に伝わります。
外に見える木は、内側の暮らしの予感です。外壁の杉板が、これから始まる木に包まれた日々をそっと物語ります。
外観にも木を使い、年月とともに味わいが深まる家にしたい、というご希望でした。一方で、木の外壁はメンテナンスが心配というお声もあり、経年変化と付き合いやすい外まわりの計画が課題でした。
濃紺のガルバリウム鋼板と杉板を張り合わせ、金属の凛とした表情と木のあたたかさが響き合う外観をご提案しました。杉板は飴色から銀灰色へと表情を変えていく素材で、塗り替え中心の外壁とは違い、経年そのものを景色として楽しめることをご説明し、変化を前提とした計画としています。玄関まわりにも無垢の板を使い、外構まで木でつなぐことで、街並みに向けても木の家らしさが伝わる佇まいを整えました。施工中は、杉板の張り方向と目地幅を試し張りで確認し、風雨の当たり方が異なる面ごとに下地の通気層を調整しました。ガルバリウムとの取り合い部は、金属の伸縮を吸収できる納まりに現場で修正しています。引き渡し後の確認では、南面の杉板がすでに飴色へ変わり始めており、施主様が経年の様子を写真で記録し始めていることも伺いました。

STEP 01
隣家との距離や道路からの見え方を敷地で確認しながら、杉板張りとガルバリウム鋼板を組み合わせた外観のバランスをご家族と検討しました。

STEP 02
杉板とガルバリウム鋼板の取り合い部分は、雨仕舞いを考えながら板の張り方向と重なりを現場で調整しています。木部は経年で色が変わることも事前にお伝えし、納得いただいたうえで施工しました。

杉板は風雨にさらされるほど表情を深め、年月の重なりがそのまま外観の意匠になります。

濃紺のガルバリウム鋼板が雨がかりの強い面を受け持ち、経年で表情を変える杉板と役割を分け合う張り分けの計画です。

左官調の壁面と無垢の縦格子が角で切り替わり、素材の対比が外観に奥行きをつくります。

「梁と柱があらわしのリビングが気に入っています。無垢の床は素足が気持ちよく、朝の光の入り方も毎日の楽しみです。」(デモ)